3.第1段階 (1/4)

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第1段階「3つのトレーニング」

 「1.Get Out Of Mass Hypnosis 集団催眠から出る」では一般的な日本人が陥りがちな3つの間違ったアプローチを見てきました。そして、英語の習得に最も必要なのは『英語モード』の習得である、ということを解説してきました。

では、どうやったらこの『英語モード』を取得できるのでしょうか?今回からはそれを具体的に解説していきたいと思います。まずはリスニングからです。


リスニング教材の選び方

 (リスニングに限らず)英語の教材を選ぶときは、自分のレベルに合ったものを選ぶことが最重要です。

 リスニングの場合、使う教材は自分の実力か、それより少し下のものを選びましょう。なぜならばリーディングであれば、わからなかった部分をもう一回戻って読むことも可能ですが、リスニングは音が流れていってしまったらそれっきりだからです。目安としては、1回読んでみて内容の8割がわかるもの。また聞いた場合は6割わかるものと心得ましょう。(このとき、もちろん辞書は使ってはいけません)

 教材はネイティブ・スピーカーの自然な口調の音声が入っていて、必ずそのスクリプトと全訳がそろっているものを選びましょう。できれば難しい単語には別途訳がついているものを選ぶといちいち辞書を引かずにすみます。(なお、ここだけではなく、辞書は極力引かないで済むように心がけましょう。辞書を引いている間、思考が分断されますので集中力が落ちます。)

 なお、リスニング教材として私がお勧めするのはNHKのラジオ講座です。上記の条件をそろえていることももちろんですが、その内容(文章)自体も非常に優れたものになっています。そもそも”ラジオ講座”ですから、リスニングすることを前提に作られた教材です。リスニングに最適なことは言うまでもありません。

リスニング方法

 リスニングの方法もさまざまな方法が本や、インターネット上にあふれています。私の基本姿勢はいつも「やってみてから判断する」なので、とりあえずほとんどのリスニングの勉強法について経験してみました。その経験の結果から、私が今回お勧めするリスニング方法は『頻聴』と『多聴』です。

ステップ(1):読解
 『英語モード』の獲得とは、英語を英語のままで理解できる思考回路を作る、ということを意味します。つまり、英語の『音』と『意味』の紐付けが出来るようにする訳ですが、英語の『音』をいきなりバーッと聞いただけでは、それがどういう意味があるのかは理解できません。赤ちゃんの場合は大量の時間をかけて、まわりの大人の状況を見て、"car"が"車"を、"red"が"赤"を意味することを、少しずつ理解していきます。

 我々が同じことをしていたのでは、時間がいくらあっても足りません。そこで、この読解という行為を通して、先にこの『意味』を与えておくのです。具体的には以下のようにします。

 1.まず英文を読みます。意味のわからない表現や、重要な表現はマークしておきます。
 2.さきほど意味のわからなかった表現について、調べます。
 3.訳を読み、重要な表現については、覚えるようにします。

このようにリスニングによって、『音』をインプットする前に(日本語の助けを借りて)『意味』を頭に入れておくのです。

ステップ(2):リスニング
 ここで初めてCDを聞きます。同じ英文は最低10回は聞きましょう。これが、いわゆる『頻聴』という方法です。もちろんもっと増やしていっても結構ですが、単純に増やすだけでは飽きてきてしまうので、次回説明する「シャドウイング」などを組み合わせていくとよいでしょう。

 また、既に述べた事ですが、リスニングは必ずしも机に座ってやる必要がありません。電車の中など開き時間を見つけて、常にウォークマンを耳にする習慣をつけましょう。これがいわゆる『多聴』という方法になります。

このとき、集中しているに越したことはないですが、集中していなくても潜在意識には残っていっていますので、まったくの無駄ではありません。このあたりについては、「TOEIC最強の学習法」に詳しく述べられていますので、興味のある方はぜひ参考になさってください。


「聞く」の分類

 なお、「英語難民を必ず救う本」において、鹿野さんは「聞く」時の集中度合に応じて、それを3つのレベルに分類しました。最後にそれを引用させていただきます。

1.イアリング
 ⇒単に音を耳に入れているだけの状態

 イアリングは、BGMといえばわかりやすい。ヘッドホンステレオのイヤホンを、イアリングのかわりにぶら下げている風刺である。効果が少ないといえば少ない
が、英語の音に慣れる意味と、潜在意識への蓄積という点では、決して無意味ではない。

2.ヒアリング
 ⇒キーワードだけを拾うようにあまり集中せずに聞いている状態

 ヒアリングは、テレビのニュースを見ているときを、想像してほしい。断片的に聞こえるキーワードから、内容をつかみ、自分の興味のある話題のみ集中して聞いているはずである。

3.リスニング
 ⇒全神経を集中させ、次の展開を予想しながら聞いている状態

 リスニングは、大好きなテレビ番組を見ている状態に近い。すべてを聞き逃すまいと、最初から集中して、さらに次の展開を予想しながら聞いているはずである。



 以上でリスニングについては終わりです。リスニングは常に語学学習の基本となりますので、しっかりマスターしてください。

 さて、次回は、リスニングを越える(?!)究極のトレーニング方法「シャドウイング」について解説します。

 究極のトレーニング方法「シャドウイング」とは? >>



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