私は1年半かけてヒアリングを1000時間やり完走したにもかかわらず効果がなかったため、否定的な見解を持っています。
ヒアリングマラソンの場合、1000時間ヒアリングを続ければ英語が聞き取れるようになり英語で討論できる英語力がつくというふれこみですが、これは正しくないと思います。この通信講座を受講するとHEMETという毎月実施される聞き取りの試験があります。その試験が採点されると自分の得点と同時に受講者全員のヒアリング時間と正答数との関係が印刷さたものが配達されます。ヒアリングを始めたての人は25問の設問のうち平均13問程度正答できるのですが、ヒアリング一年後には平均15問正答できるようになる程度でその伸びはわずかです。アルク自体が実施しているHEMETの結果からはヒアリングマラソンはあまり効果がないということになりますし、私の経験でも効果がなかったと思います。
自分の場合ヒアリングマラソンを行なっていたときは英語の勉強はヒアリングのみで他の勉強をやりませんでした。ですから純粋にヒアリングのみの効果を見ることができたと思っています。普通1000時間ヒアリングをやろうと思う人は、その他の英語の勉強も同時並行して行なうはずで、そのため実際は他の勉強によって伸びた英語能力の部分もヒアリングマラソンによって進歩したと結論してしまうのではないでしょうか。
1年半のヒアリングマラソンが効果がなかったので、やむを得ずリピーティングを始めたら徐々に英語が言葉としてわかるようになり聞き取れるようになりました。しかし、ヒアリングマラソンの教材はリピーティングをするには速すぎる上に不明瞭なので、リピーティングをする場合にはNHKのラジオ講座のテープ教材がよいと思います。ヒアリングマラソンに興味のある人はアルクに申し込むよりも、書店で売っているイングリッシュジャーナルとそのテープを買って試しに聞いてみるのがよいかもしれません。
英語の学習を登山に例えると、険しいルートもあれば楽なルートもあると思います。自分が遠回りをしていたのに気がつかないで、それを人に勧めてしまう人もいるかもしれません。ヒアリングマラソンもその例になるのではないかと思いますが、訳読というのもその一つで、山頂をめざすどころか樹海に生徒を導いてそのほとんどを挫折させてしまうのですからひどいものです。その中のわずかな人が人から勧められてあるいは自分で気がついて樹海から抜け出して山頂を目指し英語を実用的に使えるようになるのですが、このホームページを訪れた人は全員そのような成功者になってほしいと思います。
(Kato さま(2/18/98)、
「過去のおしゃべり」より)